鍼灸治療

犬・猫・うさぎへの鍼灸治療

昨今、西洋医学だけでは対処できない、現代のさまざまな疾患に対して、鍼灸治療を取り入れた医療が進められています。
東洋医学も西洋医学も、治療の目的は病気の根本的な原因を除去するところにあります。
東洋医学の基本的な考えでは、「健康」とは、気・血・津液のバランスが保たれていることを言います。
病気になると、このバランスが崩れて気血が滞ってしまいます。
鍼灸治療では、この滞った経絡を改善するため、ツボに鍼やお灸を施すことで、気血の流れをスムーズにすることができます。
これらの治療を当院では、西洋医学治療に加えて積極的に取り入れて行っています。

こんな時にご相談ください

痛みを和らげたい

神経痛や炎症による痛みが続いている

リハビリの治療をしたい

外科手術後に運動機能が衰えた

自律神経を調整したい

不整脈、血圧や体温の異常、排尿困難

鍼灸治療について

当院では、問診のほかにも脈や舌を診たり、匂いを嗅いだりしながら身体の状態を把握し、その子の今の状態にあった施術を行ないます。
鍼灸治療もかかる時間は、その子の状態にもよりますが、おおよそ30分くらいです。
使う鍼は、動物の種類やからだの部位により太さや長さを選びます。おおよそ10数本くらいを用います。
施術を繰り返すうちに身体が楽になることがわかるため、鍼灸が大好きになるわんちゃん・ねこちゃん・うさぎさんもたくさんいらっしゃいます。
ただし鍼灸治療は緊急性の高い症状には向いておらず、なかには適応できない疾患もあります。まずは、わんちゃん・ねこちゃん・うさぎさんの個性や健康状態などを診察した上で、治療の方向性を決めていきます。

鍼灸治療の適応例と適応できない症状

適応例

  • 関節炎、椎間板ヘルニアなどの運動器機能の改善
  • 神経麻痺、神経痛などの神経系疾患の改善
  • 胃腸炎、下痢などの消化器系疾患の改善
  • 膀胱炎、尿閉などの生殖・泌尿器系疾患の改善
  • 咳などの呼吸器系疾患の改善
  • 痛みの緩和・鎮痛効果
  • 高齢期のわんちゃん・ねこちゃんの免疫力や体力向上 など

適応できない症状

  • 腫瘍性の疾患
  • 貧血や全身の衰弱を伴う症状
  • 発熱時、感染症の疑いがある症状
  • 高血圧、もしくは低血圧
  • 疲労、空腹、緊張状態に陥っているとき
  • 妊娠中
  • ペースメーカーなどの電子機器を体内に埋め込んでいるとき など

治療に使う機器

ラスパーエース(低周波治療器)

電気を流すことで、鍼による効果を相乗させたり、筋肉のコリや痛みが生じているところにある血行不良を改善したりする作用があります。また、自律神経を整えてくれる作用もあります。
電気パルスによる刺激を与えますが、痛みを感じる子よりも刺激を気持ちよく感じるわんちゃん・ねこちゃんが多数です。

ご来院の際は、時間に余裕を持ってお越しください

当院では、わんちゃん・ねこちゃん・うさぎさんの健康状態を問診、脈診、舌診、望診で丁寧に診察していきます。そのため初めてご来院いただく際には、一時間以上お時間をいただくこともございますので、時間に余裕を持ってお越しください。
鍼灸治療に対して「痛くて熱い」というイメージをお持ちの方も多いですが、当院の治療は痛みや熱さを感じることはほとんどありません。ただし、その子の個性や生活環境などに合った治療法を選択しますので、同じ病気でも選ぶツボが異なることもございます。

ページトップへ戻る