東西医学健診・予防

西洋的な予防

西洋的な予防として挙げられるのは、ワクチン接種や駆虫薬の使用、血液や尿の検査、超音波診断装置といった専門機器を使用した健康診断などです。
検査から数値や画像を通じて、体内の現状を明らかにでき、ワクチンやお薬を中心とした治療で予防をめざします。

東洋的な予防

東洋的な予防として特に重視しているのが、「その子の生まれ持った性質を見極めること」です。専用のチェックリストを使用し、飼い主様とお話をしながら、動物たちの体質や性格、これまでの治療歴などを明らかにしていきます。

チェックリストからは、今後起こりやすい病気や季節で注意すべき症状などの予測が可能です。体の状態に合わせてお薬以外に、鍼灸や漢方薬などを組み合わせた治療を行います。
治療を通じて弱っている体が本来の状態に戻り、体の機能や体力がさらに高まることで、「病気になりにくい体づくり」をめざします。

体質診断チェックもあわせてご利用下さい

東洋獣医学の考え方のひとつに、未病という状態があります。
未病とは、検査などで異常が見つかるような病状には至らないもので、元気がない・食欲がないなどの軽い症状がある状態です。
このような状態は、科学的な検査に加え、その子が持っている体質や性格、現在のストレス状況などを総合的に勘案して見えてくるものと考えられます。
東洋西洋の獣医学を統合した動物病院であるうめやしきアニマルクリニックの強みでもある、体質診断チェックをご利用いただき、「健康長生き」を一緒に目指しましょう!

ワクチン接種

大切なご家族であるわんちゃん・ねこちゃんの健康を守るためには、伝染病にかかるリスクを低下させることが重要です。当院では、1歳以上の子には年1回の予防注射(ワクチン接種)をおすすめしております。高齢期には特に免疫力が下がりやすいため、予防注射(ワクチン接種)を強く推奨いたします。

犬のワクチン

狂犬病ワクチン

狂犬病のワクチン接種は、狂犬病予防法で義務づけられています。狂犬病は、発症するとほとんどのケースで100%死に至る恐ろしい病気です。日本では1957年以降の発生は報告されていませんが、海外から持ち込まれる可能性も否定できません。社会を守るためにも、飼い主様は自治体にわんちゃんの登録を済ませた後に、毎年4~6月に接種を行いましょう。

犬の混合ワクチン

狂犬病とは異なり、混合ワクチンには接種義務がありません。しかし、わんちゃんの健康を末永く守るためにも、予防をかねて一年に一回の注射を推奨しております。
当院では、5種・8種の混合ワクチンをご用意しております。室内で暮らしているわんちゃんには5種ワクチンを、屋外で暮らしている子や環境によっては8種のワクチンを提案いたします。

猫のワクチン

3種混合ワクチン

当院では、3種混合ワクチンの接種を推奨しております。ワクチン接種によって、「猫カリシウィルス」「猫ヘルペスウィルス」「猫パルボウィルス」の感染予防または症状を軽減できます。
一方で注意していただきたいのが、ワクチン接種性線維肉腫というねこちゃん特有の悪性腫瘍です。
ワクチン接種後約3ヶ月~2年後位で接種部位にしこりが発生し、完全切除するためには広範囲を切除しなくてはいけません。
発生する確率は1,000頭から10,000頭に1頭と言われています。しかしワクチンを打たない事によって猫伝染性鼻気管炎にかかるリスクの方が高いと考えているため、積極的な接種をおすすめしております。

フェレットのワクチン

2種混合ワクチン

うめやしきアニマルクリニックでは、エキゾチックアニマル診察の一環として、フェレットのワクチン接種にも対応をしております。
フェレットの場合、犬ジステンパーに感染する可能性があります。ジステンパーは恐ろしい病気ですが、ワクチンで予防が可能です。定期的なワクチン接種をおすすめしております。

ノミ・マダニ・フィラリアの予防

ノミ

ノミは、わんちゃん・ねこちゃんの体に寄生して、血液を吸う虫です。ノミ1匹の吸血量は少ないものの、子犬や子猫に大量寄生した場合には、貧血の原因になる恐れがあります。
ノミは「ノミアレルギー性皮膚炎」を引き起こすだけでなく、脱毛や湿疹などの皮膚病の原因にもなります。ノミに寄生されると強いかゆみを伴うため、わんちゃんやねこちゃんは肌をかきむしるような仕草をするでしょう。あまりのかゆみからノミを食べてしまうと、ノミの体内に寄生している瓜実条虫が小腸に寄生してしまい、便に虫が付着するほか、下痢や嘔吐などを引き起こす恐れがあります。
ノミが家の中に入り込むと、大量に繁殖することもあるため注意が必要です。ノミの予防には、内服タイプとスポットタイプの駆除薬があります。当院では、ノミが発生しやすい時期を問わず、通年の予防を推奨しております。

マダニ

マダニはどのような気候や場所にも順応するため、全国どこにでも生息しています。特に山林や川の土手の草むらなどに潜んでいることが多いため、お散歩中のわんちゃんが入り込まないよう注意が必要です。
マダニに刺されると、皮膚炎だけでなく、原虫(犬バベシア症)や菌(猫ヘモバルトネラ症)を媒介して貧血をもたらします。さらにわんちゃんやねこちゃんだけではなく、飼い主様の命も脅かすSFTS(重症熱性血小板減少症症候群)ウイルス感染症を発症する恐れがあるのです。
わんちゃん・ねこちゃんだけでなく、飼い主様自身の命を守るためにも、積極的にダニ予防を行いましょう。予防薬には、内服タイプとスポットタイプがあります。当院では通年の予防を推奨しております。

フィラリア

犬糸状虫とも呼ばれるフィラリアが心臓などに寄生する病気です。
犬糸状虫は細長く白い形状をしており、成虫になるとおよそ17~30cmにもなります。
わんちゃんの心臓や肺に寄生すると血液中を流れる栄養分を吸い取ってしまうため、肝臓や腎臓にまで異常をきたす恐れがあるでしょう。犬フィラリア症は命に関わる危険な病気ですが、適切な予防によって完全に防ぐことができる病気でもあります。
フィラリア症は、基本的には犬科の病気ですが、猫やフェレットもフィラリアに感染します。
特に外飼いにしている猫や、犬との接触がある猫・フェレットには、犬と同様なフィラリア予防をおすすめしております。

健康診断コース

人間ドックのような各種検査を同時に行う事によって、総合的に健康を判断できるプランをご用意しております。
人と同じく、年齢を重ねるごとにわんちゃん・ねこちゃんの心臓や腎臓などの臓器に異常が現れやすくなります。
飼い主様の病気に対する関心や意識の高まりもあって、定期的な健康診断のご希望やお問い合わせが増えてきています。

コース一覧と料金(税込)

【犬・猫】ライトコース

基本的な身体検査と尿検査の負担が少ないコース

検査内容 問診、聴診、視診、触診
尿検査(ご持参ください)
料金 3,300円(税込)
※初診料・再診料込みです。

【犬・猫】ベーシックコース(若齢から中年齢の子)

少し健康が気になりだした子向けの、血液検査をプラスしたコース

検査内容 問診、聴診、視診、触診
尿検査(ご持参ください)
血液検査(全血球検査・基本生化学検査<腎機能・肝機能など14項目>・炎症反応検査・電解質検査)
料金 12,000円(税込)
※初診料・再診料込みです。

【犬・猫】シニアコース(10歳以上の高齢の子)

内臓機能やホルモンバランスが気になり始める年齢の子にお勧めのコース

検査内容 問診、聴診、視診、触診
尿検査(ご持参ください)
血液検査(スタンダードの血液検査項目全て・腎機能詳細検査・甲状腺機能検査)
料金 17,000円(税込)
※初診料・再診料込みです。

ウサギさんコース

ウサギさん専用の健康診断コース

検査内容 問診、聴診、視診、触診
尿検査(ご持参ください)
血液検査(全血球検査・基本生化学検査<腎機能・肝機能など14項目>・電解質検査)
レントゲン検査
料金 19,000円(税込)
※初診料・再診料込みです。

オプションコース

ご相談の上、その子にとって必要と思われる検査をオーダーメイドで組み合わせ、健康診断をおこないます。(料金はオプション単体の料金となります)

検査内容・
料金(税込)
・東洋獣医学健康チェック
(2,200円)
・心臓機能を検査する詳細な血液検査
(4,950円)
・腎臓機能を検査する詳細な血液検査
(2,200円)
・甲状腺機能血液検査
(4,400円)
・レントゲン検査(検査部位・検査か所により費用が異なります)
・超音波診断検査(検査部位・検査か所により費用が異なります)

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